型紙を使って布地の上に防染糊をつけて染める型染めは日本で古くから行われていました。
通常この作業は型彫り、型つけ、染めと、それぞれ専門の人が行います。
美術大学で油絵を学ばれた西村朋子さんは 型染めの伝統に絵画的なセンスを生かし、
自ら下絵を描き、型を彫り、染める、その行程を一貫して一人で行っていました。
大胆で華やかな図柄、美しい色彩と文様は西村さん独自の表現。魅力的な世界を描き出しています。
染色芸術に精力的に取り組み、数多くの作品を発表し忙しく活躍していた2000年2月、
展覧会を直前にアトリエで倒れ、そのまま他界。作家として一番輝く時代に生命を絶たれました。
以来、長い時間をへて、未発表の作品約50点を限定販売いたします。