2021年 8/8(日)〜 9/12(日) 休廊 祝日を除く月曜日
三人の木工作家・・・ 藤井慎介さんの椅子は、線と面の組み合わせが美しくバランスがとてもいい。一つの作品に異なる木をうまく使い、彫刻のような要素もあり、独特の表現がいつも興味深い。般若芳行さんは自ら籐を扱い、複雑な曲線でしっかりと座面や背もたれを編み込み、とてもゆったりとした座り心地のやさしい椅子が特徴。 吉野崇裕さんは整体を研究し、正しく座ることで、からだのバランスを保ち、心と身体が健康でいられる椅子作りを手がけています。そして木の魅力も充分に生かし、デザインも美しい。
三人三様それぞれ個性が際立つ仕事をご紹介致します。ぜひご覧くださいませ。
《木の椅子展 展示の様子》
《吉野 崇裕》
《吉野 崇裕》
1958年生まれ。22歳より木工の道に入る。洋家具作家 林二郎に師事。須田賢司の仕事を一年間手伝う。28歳で独立。日本伝統工芸展、日本クラフト展、クラフトコンペ高岡、ミラノサローネサテラテ、ハワイウッドショー他。現在チェアーフィッティングの椅子を中心に製作活動。アメリカファーニチャーソサエティー、オーストラリア国立芸術大学にて「禅と椅子」講演。アメリカ スミソニアンインスティテゥートの訪問を受け、禅の椅子作りを解説。
禅と健康の関係に興味を持ち、その深い知恵に感銘を受け、椅子の上で座禅の上半身の姿勢を取ることを目的に、身体に合わせたカスタムチェアー作りを開発。チェアーフィッテイングと名付けて椅子を製作しています。その評価は日本だけでなく,海外の大学等でも講義を持つなど、世界にも拡がっています。
森のはなし
日本人は遠い昔から森の民として、木と人を豊かに結び、森を上手にコントロールし、絶やす事なく森と付き合い続けてきました。40年間木工の仕事に携わってきた今、木工をはじめとした森の恵みに触れるNPO を立ち上げました。森に感謝と敬意を払い、次の世代、次の次の世代に健全に繋げられるように・・限られた木を大切に永く使っていただけるモノづくりを目指しています。
在廊予定日 8/9(月・祝),9/4(土)
《般若 芳行》
《般若 芳行》
1993年 金沢美術工芸大学 工業デザイン科卒業 三年のメーカー勤務家具の設計デザインに携わる。その後上松技術専門校にて木工を学ぶ。1998年 長野県木曽にて独立。 2019年3月に金沢へ移転。受注製作をしている。
削りだしの椅子の形の流れ、一方で直線を感じさせる肘掛け椅子の籐とファブリックの違いを同様の形の中での違いを楽しんで頂けたらと思います。
在廊予定日 9/12(日)
《藤井 慎介》
《藤井 慎介》
1968年 静岡県生まれ。1991年 武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。 6年間の設計業務を経て長野県松本技術専門学校にて木工を学ぶ。 2000年 静岡県裾野市に工房を構える。 2010年 日本伝統工芸展「日本工芸会新人賞」受賞 各地のギャラリーで個展グループ展を開催。山の上ギャラリーでは2008年より隔年で個展を開催している。
木と漆の仕事が生む、静かに佇む物体としての存在の充実、実用の道具を生活の中で美しく楽しむことで、人と物との心豊かな関係を築いていきたいと思っています。
在廊予定日 8/8(日),9(月・祝),28(土),9/11(土),12(日)
過去の展覧会
2018年 7/27(金)〜 9/9(日) 月・火曜日休廊
「木」の椅子は私たちと同じように呼吸しているように思います。
作り手8名がいろいろな考えからものを創り出し、その過程もこだわりもとても興味深い。それぞれの椅子はその佇まいも美しく確かな技術により創り出されて、そのひとつひとつには木を大切に扱う作家の真摯な姿があります。毎日使う椅子、それは座り
心地の良さだけでなく、私たちの日常をより豊かで心地よいものにしてくれるでしょう。
「私の椅子」また、だれかと出会えますように… 山の上ギャラリー
【出品作家】
《谷 進一郎》
1973年 工房を開き、創作と注文による家具づくりを始め、グループ展や個展で作品を発表する。2003年 東京国立近代美術館工芸館の「現代の木工家具展」に招待出品する。現在 国画会工芸部会員・信州木工会会長・木工家ネット代表
《徳永順男》
1952年 兵庫県生まれ。 1974年 岩手大学農学部卒業。 無形文化財保持者竹内碧外氏に師事。 1985年 日本工芸会正会員認定。 1990年 兵庫県吉川町に新工房設立。 2002年 太宰府天満宮千百年祭に御神宝「桑木木画棋局」を製作 。2003年 東京国立近代美術館 「現代の木工家具展」に招待出品。
《吉野 崇裕》
1958年東京生まれ。22歳より、木工の道に入る。洋家具作家、林二郎に師事、須田賢司の仕事を一年間手伝う。28歳で独立工房を立ち上げる。日本伝統工芸展、日本クラフト展クラフトコンペ高岡、ミラノサローネサテラテ、ハワイウッドショー等、公募展覧会入賞多数 現在チェアーフィッテイングの椅子を中心に製作活動。山梨県富士河口湖在住
《迎山直樹》
1982年 上智大学文学部哲学科 中退 1994年 chair maker 『small axe』設立 2009年 TENON 合同会社設立 2014年 IFDA 旭川国際家具デザインコンペティション 「ゴールドリーフ賞」(ST-chair ) 2015年 『グッドデザイン賞 BEST100』・ 特別賞『ものづくりグッドデザイン賞』(ST- chair )日本民藝館展『奨励賞』(T-chair )
《デニス ヤング》
1972年 長野県松本市、伝統家具を松本民芸家具にて4年間学ぶ。 1976年 イギリスハイウェッカム、伝統的英国椅子技法の家具 メーカー「スチュワード リンフォード家具」と 「ジャックダットン社」にて2年間 家具職人として従事。 1979年 アメリカ北カルフォルニアに工房設立。1991年 長野県穂高に工房設立。
《般若 芳行》
1993年 金沢美術工芸大学 工業デザイン科卒業 三年のメーカー勤務、家具の設計デザインに携わる。その後上松技術専門校にて木工を学ぶ。1998年 長野県木曽にて独立。 現在 年三回(東京、金沢、名古屋)個展を開催している
《藤井 慎介》
1968年 静岡県生まれ。1991年 武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業 6年間の設計業務を経て、長野県松本技術専門学校にて木工を学ぶ。 2000年 静岡県裾野市に工房を構える。 2010年 日本伝統工芸展「日本工芸会新人賞」受賞 各地のギャラリーで個展グループ展を開催。山の上ギャラリーでは2008年より隔年で個展を開催している
《谷 恭子》
1976年 学習院大学経済学部卒業。ヒコ・みづのジュエリーカレッジで学ぶ1978年以降 ジュエリーデザイナーとして宝飾メーカー勤務1981年以降 彫金作家桂盛行氏、人間国 宝盛仁氏に師事。日本伝統工芸展出品。2003年 谷工房内でスタジオ KUKU設立、プロデュース・主宰。